![]() 「クロダイ?」・・・「違う、80cmのマダイだよ」 ![]() 「なんだクロダイじゃん、引っこ抜けば」と言われ意地に なってタモ入れ。 ![]() 「まっ、いいか、今日はこれくらいでかんべんしてやる」 ![]() 内向き、外向きと忙しく釣り座を変える北村さんだが 朝イチのクロダイだけで、チャリコに遊ばれた1日だった 由良渡船 http://blog.livedoor.jp/oyster121972/ BACK |
玉砕した仲間のリベンジで出かけた庄内の大マダイ! 絶好調と聞き、カミさんの冷めた視線を浴びながら出かけ、あえなく玉砕した福島の仲間に「よし、オレにまかせろ」と出かけた庄内だが、由良漁港で出船を待つ我々に・・・ 「磯場はダメだね、粟島で今、15m(風)だって・・・離岸だけだね」と由良渡船の池田船長。 「トノサマは?」 「トノサマなら乗れるけど・・・サカナは???・・・」 「いいよ、コンクリートの上よりも岩の上がいい」と言うことで、埼玉から同行の北村さんと福島の再リベンジの渡部 洋君と港を出てすぐの「トノサマ」に渡る。 ここは7月に良型のマダイをバラした釣り場で、敵討ちだと、その私がバラしたマダイを狙って渡部くんが一週間前にがここに入ったが、敵討ちどころかチヤリコやウマズラ、サンバソウなどの小ザカナに惨敗した釣り場だ。そこで前回のバラシそして渡部君の敵討ちとダブルリベンジを狙ったのだが!?・・・ 南西の風が少し吹いている程度で釣りに支障はないのだが、前日からのウネリが残り、ときどき磯を洗う。潮も表層は風で流されているが下潮は動いていない。コマセを撒くと真っ黒になるほどの小アジの群れ!・・・しかし、磯ギワから離れない。10mほど先に仕掛けを入れるとオキアミが残った。すると 「アレ、エサが残るよ」と隣に構えた北村さん、そして少ししてクロダイを掛ける。 「35cmだよ、でもマダイタックルでクロダイじゃーね」と言うがうれしそうだ。 沖向きの渡部君はエサが残らないと言うが私のポイントはエサが入る。と言うことはマダイの大型?・・・しかし、最初に竿を曲げたのはチャリコ(マダイの子)で、それも生まれたて0歳児!・・・ポイントをずらし、タナを変えても0歳児の猛攻が続く。 この0歳児も10数尾釣るとウキにアタリは出すものの、ハリ掛かりしなくなる。赤ちゃんマダイでも学習するようた。そしてこのチャリコも散ったのか、今度はアジそして沖目ではウマズラ、そしてサンバソウ(イシダイの子)の猛攻がしばらく続き、そして再びエサが残り出し、チャリコ!・・・この繰り返しだ。 そこで、このチャリコの喰わないタナを探す。水深は約7m(竿1本半)ほどで、中層から底、さらには底に這わせてみるがチャリコは喰ってくるので2ヒロ半にすると30cmほどのサイズアップしたマダイ・・・そしてさらにタナを浅くし、2ヒロでクロダイの35cmがヒットする。 今年はマダイ、クロダイとも喰うタナが浅いようだ。水温が高いこともあるが、サカナが多いため、深ダナでエサを待っていては喰えないからだろう。 浅ダナで喰うことは分かった。しかし、10時ころになると風が強まり、磯の真ん中を波が抜けるようになった。そして沖を見ると低く垂れ込める雲から真っ黒なスジが数本見え、それが海面と繋がり、海水を巻き上げている。竜巻だ!・・・前日のニュースで新潟の胎内で竜巻でクルマが40mも飛ばされたと言っていたが、その胎内からそう遠い距離でもない。 離岸堤にいる仲間に 「オイ、竜巻だ・・・」と連絡を入れる。 「アッ、ほんとうだ」 「近くにきたら海に飛び込め」と脅かす。 以前、長崎の五島列島で竜巻で飛ばされたことがあるが、このときは竜巻と言うほどのものではなく、つむじ風程度の小さなものだったが、それでも満タンのバッカンが飛ばされるほどのパワーだ。しかし、この海の上で発生した竜巻は数分から10分ほどで消滅することが多く、めったに上陸しないのだ。しかし、波はますます高くなり、そろそろ限界!・・・船長に電話を入れようと携帯を取り出すと同時にエンジンが聞こえ・・・ 「岡田さん離岸に移動しましょう」と磯に船を着ける。 渡船に釣具を残し、身体ひとつで離岸に上がると、クロダイ番長が一人でちっちゃいクロダイ(30cm前後)5尾、隣の佐藤 貴如さんが1尾上げただけで、あとは全員チャリコだけ・・・ 「まだヤルの、いつまでヤルんだよ」 「まだまだ・・・これからだよ」と番長。しかし、このあと、前が見えないほどの雨になり撤収。そろそろ庄内のマダイも終わり、これからは寒クロシーズンとなる。このリベンジは来年までお預けとなった。 |